ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中

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ギャグとドッキリで構築された至高のロードムービー!!!

85点
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過激なイタズラや下ネタ、体を張ったパフォーマンスでドッキリを仕かける米MTVの人気番組「jackass」の劇場版シリーズ4作目。ジョニー・ノックスビルが老人に扮装して街中でイタズラをしまくるという、同番組で人気の企画を映画化し、86歳のアーヴィンじいさんと8歳の生意気な孫ビリーの2人が、ビリーの父親を探す旅の途上で、スーパーでの万引き、結婚式に乱入してシャンパンタワーにダイビングなど、数々のイタズラを繰り広げる珍道中を描いた。
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そのスタイルに賛否両論こそあれど、バカ映像好きの誰もが知っている「jackass」の劇場版第4弾!
『未体験ゾーンの映画たち2014』の各作品上映前に毎度毎度流れていた今作の予告編。ああいったくだらなさが大好物の私は「これは初日に見に行かねば!」と勇みきって、ヒューマントランスシネマ渋谷で鑑賞。初日だったのですが、観客の入りは全体の3割ほどと、他人事ながら興行成績が大変心配になる封切り日でした…
しかし、内容は最高!なんですかね、映画ファンは『アナと雪の女王』に流れているのでしょうか…

物語の流れをざっくりと説明しておくと、
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86歳のドスケベジジイ“アーヴィン”は、長年(46年だったかな…)連れ添ってきた奥さんを亡くしたことで、何にも縛られない自由な生活を手に入れ有頂天に。
そんな中、アーヴィンの孫である8歳の肥満少年“ビリー”は、母親(コカイン中毒)の仮出所が取り消され、再度収監されることによって、身寄りなしの状態になってしまう。警察に収監される直前、アーヴィンは、ビリーの母親から「遠くに住んでいる父親(こいつも薬中のロクデナシ)のところにビリーを送り届けてくれ」と頼まれ、半ば無理矢理その申し出を受け入れることに。
「せっかく自由の身になったのに、わざわざそんな面倒くさいことせずに、女遊びしまくりてーよ」状態の86歳アーヴィン。
はじめは孫の名前すら覚えていなかったアーヴィンだったが、父親の元へとビリーを送り届ける道中(ただただばか騒ぎを繰り返すのみの…)を通して、2人で居ることの楽しさ、ビリーの愛らしさに気づき、2人の結びつきはどんどん固くなっていく。そして最終的には…
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といった感じ。

TV版でもおなじみのキチガイ、
Premiere Of "The Wild And Wonderful Whites Of West Virginia" At 2009 TFF
このジョニー・ノックスビルが
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メイクの力を借り、このように86歳のジジイに変装して“チン”騒動を起こすんですが、まあこれまでと同様にシモのギャグが多くて、本当にくだらない!最高!
ノリとしては『悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法』(僕の感想はこちら)で取材クルーが起こす騒動みたいなノリですね。(=あれに嫌悪感を抱いた方はほぼ間違いなく拒否反応が出てしまって、途中退席してしまうんじゃないでしょうか…)
この辺りでいつも通り、よかったところ、よくなかったところを書いていきますね。
 
 
よかったところ
○TV的エンターテイメント要素と映画的快楽が結びつく!!!
ピクチャ 1
今作は非常にいびつな構成となっていまして…
使われている映像素材は「隠し撮りで撮られたもの」を基本に「ばっちり撮られたもの」でして…
それはなぜかというと、
jackassの根幹である(アーヴィンとビリーによって)「一般人がドッキリにはめられているさま」が映画自体の背骨にもなるように構成されているからでして…
もう少し噛み砕いて説明すると、
この映画の9割はアーヴィンとビリーが2人で父の元に向かう道中、さまざまな珍事を起こすシーンでつくられておりまして…
その珍事は映画的に設計されたものではなく、実際に一般の方にドッキリをしかけているさまを隠し撮りしたというものなんですね。
これだけ読むと、「いや実際は、ドッキリに見せかけてしっかり打ち合わせてるんでしょ」と思われる方もいるかもしれませんが、エンドロールの映像を観れば、そうでないことはわかるはず。
そして、これだけ読むと「じゃ、どうせ“世界まる見え!テレビ特捜部”で観るようなドッキリが連続するだけでしょ!」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはない!それが見事に映画的に完結、結実するんですよ…!
僕の文章力の低さゆえ、うまく伝えられておりませんので、まあ一度観ていただければ…と考えております。

○ラストカットの美しさ
ピクチャ 2
画像がなかったので、とりあえずキュートなビリーの画像を貼っておりますが…
最近の作品でいうと『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』に似ている!とためらわず言えるレベルでラストカットに漂う哀愁!
まさかジャッカスで心がほっこりしてしまうとは思っていなかった!ということもあり、えらく感動してしまいました。

よくなかったところ
×あまりの下品さ(俺は好きだが!!!)
ピクチャ 4
上でも書いていますが、まあとにかく下品なんですね…
基本的にうんこ、ちんこネタののりが延々と展開されるので、そういったものに嫌悪感を抱く方にはおすすめしづらい…
アベックできている方々も多かったようですが、上映中に女性の笑い声はほとんどなかった…
 
 
jackass好きな人はもちろん見に行くべきかと思いますが、それ以外にもロードムービー好きの人にぜひ観ていただきたい1本。
これまでのジャッカスシリーズと違って、物語仕立てになっておりますので!!!
おすすめです!!!(パンフレットがなかったのは残念…しょうがないか…)

主演のジョニー・ノックスビルのインタビューもなかなか面白かったです。

いやあ、おすすめ!
大好きな映画です!

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