LIFE!

LIFE!

ピクチャ 6

「やるか、やらないか」
やるを選ぶといろんなことが動き出すのダッッッッッッッ!!!!!!

85点

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雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、思いを寄せる女性に話しかけることもできない臆病者。そんな彼の唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらないことに気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。
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Twitterや映画好きの友人たちからめっぽう評判が良かった『LIFE!』
水曜日公開という謎の公開タイミングだったこともあり、社畜の私は公開初日には映画館へ足を運ぶことはできず、土曜日にようやく観てきました。
ちなみに、原作の「虹をつかむ男」もダニーケイ主演の映画『虹を掴む男』も観ていない状態での鑑賞。
都心の映画館だとえらい混んでそうだなー、と思ったので吉祥寺オデヲンまで足を伸ばしてきました。はじめての劇場。案の定空いていました。客席は4割くらいの埋まりようくらい。

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物語の流れに関しては、こちらのコラムがネタバレなしで丁寧にまとめられているので、そちらで確認していただくとして…
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よかった!思わず涙がほおを伝った!よかった!!よかった!!!
このブログの基本的なスタンスとして、どんな映画にも良いところと悪いところがあるという前提のもと、どちらについても書いておきたいというものを勝手に設定しているんですが『LIFE!』には悪いところがない!
ということでよかったところをただただ羅列していきます。
 
 
よかったところ
○ダイナミックな映像美
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カメラマンのショーンオコンネルを捜すため、グリーンランド、アイスランド、アフガニスタンとさまざまな土地をめぐるウォルター。
グリーンランドの極寒の海、アイスランドの荒れた大地、アフガニスタンの過酷な山脈。どの風景も「アース」ばりに美しくてそれだけでアがる!

○物語に説得力を付与する役者陣の力
ピクチャ 4
この男がピクチャ 5
こうなるわけですからね!
「やる」を選んだ男がかっこよくなっていく様は一人の男として憧れますね…
それを監督を務めながらやってしまうベン・スティラーはすごいですなああ。

○映画としてのリズムを独特のグルーヴで生み出してしまうあの感じ
ピクチャ 1
一幕、ウォルターがアイスランドに向かうまで。ウォルターの妄想と現実を往復させることで、彼のその後への期待感をあおりますが、その妄想→現実→妄想、独特の見せ方が繰り返されることでグルーヴが生まれ、映画としてのテンポ、リズムを創りだす。
妄想シーンのダイナミックな画面もとてもかっこよかったですな。

○いびつなバランスで保たれた物語の整合性
ピクチャ 3
根無し草のカメラマン、ショーンオコンネルを見つけるまでの道程。
そのはじめのきっかけは、たまたま彼の撮影したネガに写っていた指。その指の男を見つけることができた、というのはあまり映画的な超現実感満載のもので、思わずぶちのめされましたし、そのとんとん拍子感に対し、批判が集まることは容易に想像できますが、「生」「一歩踏み出す勇気」を肯定する今作。よくよく考えたら、“一歩踏み出した瞬間、苦しい場面はあれど、あえて超現実的にとんとん拍子に物語を推進させることで、鑑賞者が現実世界で一歩踏み出す勇気をゲットできる”という構造にしているんだなあと、とても腑に落ちました。
 
 
そんなこと言うても所詮映画のなかの話だからうまくいっていて、現実のシットな社会は本当にどうしようもない人がいたり…なかなかうまくはいきませんが、
今作でも使用されていたDavid Bowieの「Space Oddity」を歌いながらがんばっていきたいものですよ。地球遥か上空から「私にできることはなにもない」という歌詞を思いながら。
「でもやるんだよ!(©根本敬)」を絶対的に肯定してくれる今作は、きっとこれから何度か手に取ってしまう映画になるだろうな、とブログを書きながら思いました。

あのラストシーンは、特に私のような職業の人間は誰しも夢見、憧れる瞬間なんじゃないですかね…よかった。
承認欲求って批判の的になりがちですが、人間の根っこですよね。
現実を受け止め、毎日の生活を努力していれば本や映画、夢で観るよりも充実した何かを受容することができるというこの映画のメッセージはあまりにもストレートで、教科書的で煩わしく感じられるかもしれませんが、それを恥じらいなく、このクオリティで出されてしまうと、ただただ感動ですよ!

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ちなみにLIFEの最終号、映画では信頼を寄せる仕事相手に最大のリスペクトを送った感動的な表紙でしたが、実際のLIFE最終号はこちららしいです。うーん。

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ショーンペン演じるショーンオコンネルが使用していたカメラはNikonのF3でしたね。名機。

なお、同原作の映画「虹を掴む男」のプロデューサーは、サミュエル・ゴールドウィン。「LIFE!」では、その息子であるジョン・ゴールドウィン、そしてその息子であるサミュエル・ゴールドウィンJr.が製作を担当する。
父、そして祖父が製作した映画の原作を家族3代にわたって愛で続けたという訳で…
その事実だけで感動的な今作!おすすめ!

最後にDavid Bowieの「Space Oddity」の動画を埋め込んで〆!

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