最強ゾンビハンター

poster2

60点

前回の記事で取り上げた『さらば、わが友 実録大物死刑囚たち』があまりにも素晴らしく、「この余韻に浸っていたい…今日はもう家帰ろうかな…」と思いながらも、その日を逃すと観に行くチャンスが無さそうだったので、観てきました『最強ゾンビハンター』。
みんな大好き“未体験ゾーンの映画たち2014”作品ですね!

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
最強ハンター、武闘派神父、セクシー美女ら個性的な面々が、食人ゾンビたちと激闘を繰り広げるサバイバルアクション。謎の新型ドラッグの流行により、人類の大半が人肉を喰らうゾンビと化した。荒れ果てた世界の中で、「ハンター」と名乗るひとりの男がゾンビたちを殺しまくる。やがてハンターは、イエズス神父ら6人の生き残りたちに出会う。ゾンビのいない楽園を目指す彼らに、大量のゾンビや進化したゾンビ、狂気のチェーンソー男が襲いかかる。「マチェーテ」のダニー・トレホが斧で戦う神父役を熱演。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++




バイオハザードオタクのナードが監督した、俺の好きなものを詰め込んだゾンビ(?)映画!

はじめに書いておきますと…
映画自体の出来は悪い意味でヤバい。
一見していただけるとお分かりになるかと思うのですが、構成は歪だし、後だしじゃんけん多いし、キャラクターに思い入れを抱かせる前に殺しちゃうし、ゾンビの設定が甘いし、その造形も、CGも…
でもなぜか嫌いにはなれない作品でした。
なんと言いますか「あー、ナード”カルチャー”にまみれて育った野郎が好きなものを詰め込んだんだなあ」というのが透けて見える感じ。
そんな奴が作った映画、よっぽどのオナニーでない限り評価したくなってしまうよ!

とはいえ「ふぁっ?!」となるポイント多数。
なんとも起伏の無い物語でして、上に記してあるあらすじを読むだけで大筋(映画の7〜8割)はおさえることができます。付け加えるとするなら
ゾンビのいない楽園を目指して空軍基地に置いてあったヘリで無人島へと向かおうと

しかし、ゾンビはうじゃうじゃ。そこで主人公の“ハンター”が「ここは俺に任せて、お前らは先に…!!!」モードに。

無事、ヘリに乗り込むことは出来たものの飛び立つ直前パイロットがゾンビに襲われる

そして、主人公もゾンビの大ボスに襲われ、心臓部分を貫かれてしまう。

生き残ったのはナード少年と気丈な姉ちゃん。2人でなんとか生き延びていくことを決意

しかし、主人公はなぜか死んでいなかった。
「ハンター(ゾンビ)には俺は殺せないみたいだな…なら俺の人生、俺の手で終わらせてやる…!」的なセリフを残し、自分の首をかっさくという謎エンディング!
といったところです…
思い返せば思い返すほど、意味不明なシーンの多い映画ですよ…

さて、いつものごとく「よかったところ」と「よくなかったところ」を羅列していきますね。
よかったところ
○ダニートレホの強さとあっけない散り際
zombiehunter_main_p_large
いわゆるB級映画を支えてきた男の1人、ダニートレホの登場で画面に生まれる安心感は凄まじい。(この映画では、闘う神父役で悪い男感は皆無です)彼を映しておけば、とりあえず問題ない!
と思うのですが、予算の都合上でしょうか、トレホの登場時間は上映時間の1/4~1/5くらいです…
ということで、トレホ目当てで見に行こうと考えている方は注意!
ただし、トレホの男らしい(あっけない)散り際という爆笑シーンがあるので、それだけでも観にいく価値はあるのかも…

○はいはい、君たちが好きなもんはよくわかったよ!感
zombiehunter_p-3_large
最強ゾンビハンター

32468157
悪魔のいけにえ

zombiehunter_p-6_large
最強ゾンビハンター

Hunter
バイオハザード(ゲーム版)
『最強ゾンビハンター』の突然変異型ゾンビの造形は、ほぼ間違いなく『バイオハザード』の“ハンター”を踏襲してるはず。だから主人公の名前もハンターにしてるんじゃないですかね。
ゾンビの血の色がいろいろあるってのもバイオハザードらしい。
過去作品の真似をしつつも、それによって直接的にこの映画自体の評価を上げようとしていない姿勢はとても好感が持てました。
意図的かどうかはわかりませんが「よっしゃ、ここにあれ入れてみようで!」くらいの軽いノリで絵コンテを書いていそうな感じ。
「うんうん、俺も好きだよ!しかししつこいな…だから、わかったって!」という気分になること受けあい!

○フレッシュな殺害シーン
長らくヤリたいと思っていた女性とセックスする直前に、部屋に潜んでいたゾンビに殺さるピザや、外での放尿シーン→キチガイゾンビに襲われ、逃げ、隠れるも、壁の後ろからぶっ刺され殺されるビッチなど。殺され方自体は気持ちよいもの多数。

よくなかったところ
×キャラを殺すタイミングがちょっと…
zombiehunter_p-2_large
観客がキャラクターに愛着を抱く前に、キャラクターを殺してしまうからカタルシスがない。『アフターショック』みたいに映画の半分を使って、それぞれのキャラクターの関係性を描いても良かったんじゃないですかね…

×雑なシーンのつなぎ
スクリーンショット 2014-02-18 20.07.16
各シーンのつなぎは、背景をピンクにしてつないでいくというスタイル。雑!というか、フレッシュさが皆無すぎて残念でした。
 
 
ちなみに原題は“Zonbie Hunter”で、邦題は「最強ゾンビハンター」の今作。
珍しく邦題が素晴らしい!!!
この邦題は、作品自体の最も気の利いているポイントである主人公のハンターという名前を巧みに用いておりまして…
主人公のハンターのことを意味する「最強/ゾンビハンター」

バイオハザードのハンターをあからさまに意識している突然変異型ゾンビのことを指す「最強ゾンビ/ハンター」
このふたつの意味を読み解けるような気の利いたタイトルなのだ!
優秀な邦題(絶対そういう意図はないだろうな…

一見していただけると、誰もが失笑すること請け合いのB級感なので好みは大変分かれるのですが…おすすめです!

スクリーンショット 2014-02-18 20.05.12
首ちょんぱは良かった

スクリーンショット 2014-02-18 20.06.54
この荒廃感と車は、若干のマッドマックス感も…

広告