KILLERS/キラーズ

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20点

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日本とインドネシアの初の合作映画で、東京とジャカルタを舞台にネットを通じて知り合った殺人鬼同士が交錯していく様を、猟奇テイストやノワールのムードを融合させて描いた長編作。サディスティックなサイコキラーを演じる北村一輝とインドネシア俳優のオカ・アンタラが主演し、高梨臨、でんでんらも共演する。人を殺人の標的としてしか見ていない殺人鬼の野村は、無機質な部屋で女を殺害し、その様子をインターネット上にアップする。ジャカルタでジャーナリストとして活動するバユは、偶然見つけたその動画を見てしまい、残酷さの中に漂う美しさに魅了される。そしてある日、強盗に襲われたバユは身を守るために反撃し、強盗を殺害。その死の瞬間を撮影し、ネットに投稿する。今度はその映像を見た野村がバユに共感を抱いていく。「ザ・レイド」のギャレス・エバンスが製作総指揮。シンガポールで製作したスラッシャー映画「MACABRE」(2009)で注目された若手監督コンビのモー・ブラザース(ティモ・ジャヤント&キモ・スタンボエル)がメガホンをとった。
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テアトル新宿で観てきました。『KILLERS』
朝からの2回の上映では、舞台挨拶もあったそうで、立ち見も出ていたようですが、僕の観てきた回は8割ほどの客入り。
ちなみに、入場者には、おみくじ的なものが配られて、大吉(以上?)が出た人にはプレゼントが渡されるという楽しい企画が!
写真 2
僕は中吉でした・・・

写真 3
中身はこんな感じ。

写真 1
ロビーには映画とは一切関係のないペイントも展示されておりました。

いやー、期待が大きすぎたんですかね。ノれなかったです・・・
(ということで割と辛辣なテンションでの感想になると思います)
なんてったって『THE RAID』『SAFE HAVEN』の主要制作スタッフのひとりティモジャヤヤントが監督(ユニットとして)+脚本というんだから期待しちゃうじゃないですか!
またソリッドで、ぶっ飛んだかっけえ映画を観せてくれるんだろうなあ、と!
いやあ、なんともよろしくない映画でしたよ!

上映時間が長かった(138分)ので、あまり覚えておらず、いつも以上にざっっっっくりと書いてしまいますがご了承ください!
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野村(北村一輝)がキレイな家の中で女性とセックスをしている

ジャンプカットでその女性を椅子に縛り付け、ビデオで撮影しながら殺していく

ネットカフェからその殺害動画をアップロードする野村

インドネシアパートの紹介。
正義感に燃えるジャーナリスト(?)のバユは汚職政治家に迫っているが、ガードマン達によってボコボコにされてしまう

野村が動画共有サイトにアップした殺害動画を観ていたバユ。タクシーに乗ると運転手にハメられ、人気の無い場所で車を停められる、すると運転手のグルの男が来て、金を出すように言われるも、抵抗。タクシーの運転手とその仲間を殺してしまう。
そして、死んでしまった男をなぜか撮影しているバユ。

バユは、その動画を動画共有サイトにアップする。

バユのアップした動画を見た野村は「同類がいた」と感銘を受け、チャットを申し込み、そこから二人のネット上での交流が始まる。

(それぞれが日本とインドネシアでさまざまな殺害→動画UPを繰り返す)

結局、周りの人に見つかったり、権力者に見つかったり、ヤバい状況に追い込まれてしまう2人

自分自身で終わらせる。との言葉を残し、インドネシアへと向かう野村。

壊れかけていた家族との関係を修復できたバユ。奥さんの待つ家に帰宅したところ、奥さんは殺されていた。殺害現場を見たところ、野村に殺されたくさい。

バユが追っていた汚職政治家は公安と組んでいて、バユの娘を拉致していた。ぼろぼろの状態で手錠をかけられ、そこに連れて行かれるバユ。

汚職政治家どもによって殺されかけていたバユだったが、それを野村が助ける。

しかし、キチガイ殺人鬼野村(弱肉強食妄信主義者)は、助かってよかった!となるはずもなく、汚職政治家に対してはバユの娘を殺すように、片方の手錠のみを外したバユには汚職政治家を殺すように指示を出す。

汚職政治家を殺すバユ。それを見ていた娘はバユのことを大っ嫌いに。

バユと野村のタイマンに。結果、バユが落ちてしまうのだが、落ちる直前に外された片手錠を野村につけ、二人で心中。

車の上落ちる二人。そばで遊んでいた少年達は何事かと駆け寄るが、微妙に動いている野村を見て「誰かを呼んでこなきゃ!」と走りだす。そんな中1人の男の子はその場に残り、スマホで動画を撮り始める。
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といった感じですよ、おおむね。
間には、バユの家族エピソードや、野村のポン引きとのエピソード、自閉症児との交流エピソードがあったりと、話は転がるんですが、結局必然性はほとんど無いように感じられたので割愛。気になる人は映画館へ!(行くときっと後悔が残るだろうけどね!)
 
 
よかったところ
○SAFE HAVENでカルト教団の教祖役を演じた彼が見れた
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『SAFE HAVEN』がこちらで
ピクチャ 1
『KILLERS』がこちら
唯一光っていた役者!殺される瞬間も間違いない!
これから、もっと化ける役者な気がしています。

○時折見せるかっこいいショット
ピクチャ 4
ピクチャ 5
狭いタクシーでの銃撃戦をタクシー内外の映像を織り交ぜながら見せるショットや、野村がポン引きの黒人を追ってくらぶに入っていく後ろ姿追いかけ回しショットなど、数は少ないながら、モーブラザーズの力量が垣間見える瞬間がないことはない。と思いたい。

よくなかったところ
×ぬるいゴアシーン
ピクチャ 7
なんでこれがR-18なんだろうなあ、さすが映倫!意味不明!って位のヌルさ。
主観抜きにしてもR-15で十分だと思うのですが・・・

×めちゃくちゃ遅いテンポ
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だらだらと何度も同じようなアイデアの殺しを見せられてると眠たくなりますよね・・・
毎度毎度ご丁寧に東京→ジャカルタ→東京の繰り返しですし。眠かった。
スラッシャー映画で眠たくなるって本当にもう・・・

×不要な要素を入れ過ぎ
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中でもでんでんの2度目の登場シーンは不要過ぎ。
冷たい熱帯魚への目配せなのだとしたら、まじでそんなのはいりません!
ティモは、なんで『THE RAID』があんなにも賞賛を浴びているのか百万回考え直すべき!

×ファンタジースラッシャーだとしてもリアリティが無い
ピクチャ 3
タクシーの中という狭い空間で何発もハンドガンの弾丸が外れる訳ないし、音で耳キーンってなるはずだし、画像のシーンでは、いくら低確率だとしても頭蓋骨貫通の可能性があるのだから、弾丸の抜ける位置に手は置かないだろうし、ホテルで警察(?)にみつかってしまったバユはなぜか3,40人の追っ手からあっさり逃れていくし、日本で殺人動画をネカフェからアップするバカは居ないだろうし、死んでしまった姉を10年以上安置している部屋からは何の匂いもしない、だとか・・・
あげればキリのないリアリティ不足・・・
ファンタジーだからってカバーできるレベルじゃないですよ、これは。
なんてったって、そういう細かいところでのリアリティが無いから、緊張感もなくなる。
緊張感の無いスラッシャー映画は駄作になること間違いなしでしょう!
 
 
いやああ、辛辣な感想になってしまいましたな。でも、それも無理もないくらい誠意の無い出来ですよ!
よくなかったところを列記していますが、なかでもこの作品がダメな作品である最も大きな理由は、
描こうとしているものと、描かれているものにズレがある。ってことじゃないですかね。
描こうとしているのは、宣伝コピーにもあるように「伝染する狂気」なんでしょうけど、この映画には伝染している様子はまったく描かれていないから、そのコピーも意味不明。
というか、殺人動画を見たくらいで人を殺してしまうような、頭のおかしな奴は殺人動画なんて見ていなくても人を殺めてるよ!
あの描きかたは「GTAみたいなゲームをやるから凶暴になるのよ」というPTA的戯れ言と何ら変わりないですよ。
ラストの落ちから察するところ、むしろ動画でなんでも流しちゃう現代の病を描きたかったのか?(そうだとしても失敗してます・・・)と思ってしまいました。

いやー、腐るほどのお金と時間がある人以外にはおすすめしません!!!
すみません!

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