鮮血!悪夢の卒業式

初夢、初笑い、初詣、初旅。
新年1発目のなにがしかというのは、どこか特別感のあるものですよね。
ということで、これまたどこか特別感のある初映画。観たのは『鮮血!悪夢の卒業式』です。
なんで、これにしちまったんだ・・・というような作品ですが
“実家に持って帰ったDVDはこれも含めて2本のみだった”からという理由ですね・・・
いや、でも一応トロマ作品ですのでね。新年のスタートとして間違いないはず!
いやはや、今年もよろしくお願いします。

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45点

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卒業式を控えたハイスクールを舞台に謎の連続殺人が発生。殺されたのは、陸上部のメンバーばかり・・・かつて、陸上部ではスターランナーのローラが大会中に死亡する事故が起きていた。死因に疑問を持ったローラの姉アンが町を訪れるが、時同じくして陸上部のメンバーを狙った連続殺人が発生する。果たして犯人の目的は?! あの手この手と工夫をこらしたスプラッターシーンに犯人探しのミステリーも加わり、ラストまで息つく暇のない傑作に仕上がっている。
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あらすじを読んでみると、いかにもまともそうな作品に思えてくるから不思議!
まったく、まともじゃないよ!
トロマ作品だし、好きなシーンもなくはないし、あまり悪くは言いたくないものの、まあ愛すべき“ゴミ映画”でしたね、はい・・・
GRADUATION_2
ただし、新年1発目の映画でこのクレジットを見れたというのは良かった。俺にとっての初日の出みたいなものですよ。

話の流れは
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陸上大会で優勝するもゴールテープを切った瞬間に倒れ込む少女
↓2ヶ月後
現在は海軍に勤めている姉のアンが高校を訪れると、またしても陸上部の少女が何者かによって殺害される

卒業式のリハを観に行くアン。当時の交際相手だった陸上部メンバーのナイスガイ、ケビンの家を訪ねる

その間にも高校では殺人事件、生徒による小事件が連続しておこる。

犯人はタイマーをキーアイテムに、陸上部のメンバーを一人、また一人と殺していく。

そうこうしているうちに、学校には殺害された(行方不明になった)生徒の親から連絡を受けた警察が来訪。陸上部のコーチに聞き込みを行なう。

ロッカーに不審な血を見た女子生徒が、そのロッカーを空けてみると死体が。
その死体を発見されてしまった1連の事件の犯人である陸上部コーチ、死体を目撃した女子生徒を殺しにかかる。しかし、その女子生徒をケビンが助ける。

ケビン、一時は気を失うも、犯人である陸上部コーチを追いかけ、1対1に。

しかし,ローラ殺害以外の事件は、ケビンの犯行によるものだということが判明。
すぐにローラのことを忘れていってしまう陸上部メンバーに怒りを感じ、罰を与えたとのこと。

ケビンとコーチ、山中でもみ合っている所に警察が登場。一連の事件すべての犯人をコーチだと思っているため、迷わずコーチを射殺してしまう。
ケビンの悪行は誰にもばれず。

ローラの姉であるアン、ケビンの家に赴くと、そこには掘り起こされたローラの遺体が椅子におかれていた。

それを発見してしまうアン。こんなことは辞めるよう、ケビンに言うも、聞く耳をもたず。ケビンは、アンも陸上部メンバーと同様に「ローラのことを忘れてしまった」と考え、アンに向かってナイフを振りかざす。

すると、ローラの遺体が立ち上がり、ケビンを窓から突き落とす。

しかし、死なないケビン!逃げ惑うアンを追いかけ1対1に。

アンは海軍!強い!結果的にケビンは、自身が殺害に用いた道具によって、死んでしまう。

アン、海軍の駐屯地へと向かう。
——
というもの。
これだけ、読んでもはて?といった感じでしょうが、実際にこんな展開ですからね!
いたって、全うなトンデモ映画ですが、いいね!と思うシーンが無い訳じゃないのですよ。むしろ、もう!全部が全部大ッ嫌い!!!っていう映画は、今までに経験がなく、どの映画にも1つは必ずいいところがある、という姿勢であり、今作もいいところ(好きなところ)は、そこそこありました。
 
 
よかったところ
○音楽の聞かせかた
GRADUATION_3
基本的には、わかりやすく、大味すぎる音楽の使い方なのですが・・・
唯一、ヘッドフォンで音楽を聴きながら走っている少女が殺されるシーンでは、殺害→ヘッドフォンが落ちる→ヘッドフォンからメタルが聞こえてきて、それがBGMになる。といった具合。
こういった“映画の中のキャラクターが、実際に聴いている音楽をBGMとして利用する演出”大好物です!
最近のものだと『サプライズ』とか。あれはダンスミュージックのように何度も何度も音楽がリピートされ、最高でした。僕の感想はこちらから

○女性の体のフェティッシュな描写
GRADUATION_4
GRADUATION_5
GRADUATION_6
トロマ作品の多くに共通する魅力だと思います。
しつこく、しつこく撮ることで生々しく見えてくる。

これもそう、落第を免れようと誘惑する生徒。
こういったビッチ感は、トロマ作品のフックでしょう!夢がある!

よくなかったところ
×必要ない登場キャラクターたち
GRADUATION_7
GRADUATION_8
映画に登場するキャラクターって、物語にかかわってこないと意味がないと思うんですよね。しかもわざわざシチュエーションスリラーとして、学園内で起こる事件を中心にストーリーを展開させているんだから、登場人物はミニマムにした方が良いはず。
キャラクターを登場させ過ぎってのは、まあ良いと思うんですね。アルトマンの『ナッシュビル』なんて最高の映画ですし。ただ、それならキャラクターひとりひとりに必要性を持たせてよおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・
×それによって起こる物語の脈絡のなさ
この映画、レイティングかかってないので、ゴアシーンなんてものは存在しませんし、キャラクター描写も恐怖描写も薄弱。
となったら、ストーリーに筋を持たせることが映画としての最大限の努力かと思うんですが、物語の流れを読んでいただければわかる通り、その努力すら放棄してるんですよ・・
 
 
といったところですかね。
1981年制作、1990年アメリカ公開作品ということで、アメリカの景気が拡充の一途をたどっていた頃に撮影されていた作品ですね。それだけに、溢れんばかりの能天気っぷりです。トロマ作品ですから・・・
まあ、能天気なのはウェルカムなんですが、メリハリも脈絡も無い物語は、さすがに世間の受けが悪かったようでImdbでは3.9、Yahoo映画では1.4の超低評価。(まあ、
スラッシャー映画自体がこういった映画レビューサイトとの相性最悪なので、こんなもんでしょうが)
ということで、今作を監督したハーブフリード監督、この作品以来、長編監督はしていません・・・
そのくせして、傑作『封印殺人映画』では、カーペンター、カニンガム、ロブゾンビなどと肩を並べて登場し、「もうホラーは撮らないつもり」などとふぬけたことをのたまっています・・・

GRADUATION_10
ちなみに、平行棒の選手を演じる彼女は、なんとジョーズで一番はじめに喰われてしまうビキニの姉ちゃんだそうで、彼女が1番の見所かと!

(追記)
新年1発目の映画にこれを選択してしまった時点でちょっとアレなのですが、それに加え、このDVDをみてからMacBookのDVDドライブがおかしくなりました!新年早々不運の連続!

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