THE CALL

この映画はネタばれを知ってしまうと、面白み9割減間違いなしかと
とはいえ、公開から時間が経っているということもあるのでネタばれ全開で書きます!注意!

call_1
63点

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
誘拐された少女からの通報を受けた911緊急通報指令室のオペレーターが、声だけを頼りに少女を救出しようと奮闘する姿を描いたサスペンススリラー。ベテランオペレーターのジョーダンは、ある女性からの不法侵入者の通報が悲劇的な結末に終わり、悲嘆に暮れていた。自分の人生を見直そうと思案していたジョーダンだったが、そんな折、連続殺人鬼に誘拐された少女ケイシーが、車のトランクから命からがら911に電話をかけてくる。ジョーダンは、これまでの経験と知識、自分の能力の限りを尽くし、電話の声だけを頼りに少女の救出にあたる。監督は「セッション9」「マシニスト」のブラッド・アンダーソン。誘拐された少女ケイシーにアビゲイル・ブレスリン。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

絵に描いたようなアメリカ映画だ!

映画館で予告編を見て以来、これは要チェック!と思っていた『ザ・コール 緊急通報指令室』観てきました。
年末のレイトショーということもあってか、公開から時間が経っているということもあってか、ヒューマントラストシネマ渋谷の客は少なかったです。2,30人ほどでしょうか。

call_2
チケットカウンター後ろの壁には「未体験ゾーンの映画たち」のポスターが一面に。これはアガる!
一番観たいのは
call_3
最強ハンター、武闘派神父、セクシー美女がゾンビどもを殺りまくる『最強ゾンビハンター』(Imdbでの評価は最悪ですが・・・ )
call_4
続いて異常な管理システム都市で勃発する必殺バイカーズvs凶悪犯罪者のゴア・SF・アクションムービー『テーターシティ爆殺都市』
call_5イタリアからやってきた北斗の拳の】実写版、究極を超えた究極のバイオレンスアクション『アダム・チャップリン』
ですかね。他の作品も最高としか言いようの無いビジュアルばかりで、1月はヒューマントラストシネマに通うことが多くなりそうです。

こういった映画が映画館で上映されるというのは素晴らしいですね(遠い目
このイベントに連動して行なわれる
「未体験ゾーンの映画たち 2014」予告編上映大会&スペシャルトークショーも楽しみ。

さて、そろそろ本題に。
備忘録として、物語のあらすじを記そうと思いますがネタバレしますからね!
——
911の管制室を紹介。スムーズに仕事をこなしていく従業員たち

休憩中、警察官である彼氏といちゃつくジョーダン

そんななか主人公のジョーダンのもとに「家の中に誰かが入ってくる」という少女からのエマージェンシーコールがかかってくる

機転を効かせてうまくその場を切り抜けるための的確な指示を与えるジョーダン。と思いきや、少女との連絡が途絶える。それにあせったジョーダンは即座にリダイヤルしてしまう。集中力の欠如!

リダイヤルの音に侵入者は気づき、少女は誘拐され、惨殺されてしまう。

自分のミスで生死の分かれ目に居る人を救えなかったことを嘆くジョーダン
↓6ヶ月後
精神安定剤を服用しながら仕事に就くジョーダン。だが、電話は取らず教官ライクな仕事をしている

すると、女の子がショッピングモールから帰宅する際、トランクに押し込められ、連れ去られる。

そのエマージェンシーコールを受けた従業員は、あまりの事態にテンパってしまい、的確な対応ができない。それを見たジョーダンは勇気をもって電話応対を交代。

トラウマがよみがえりかけるも、的確な指示(テールランプの破壊、開いた穴から手を振る、開いた穴からトランク内に保管されていたペンキを流し、目印をつくる)を出し、なんとしても少女を救おうとがんばる。

テールランプが壊れていること、ペンキが流れ出していることに気づいた男性は、信号待ちのタイミングで誘拐犯に声をかける

少女が抜け出そうと画策していることに気づいた誘拐犯は、信号が青になるや否や人気の少ない場所を目指し、Uターン&急発進

その行動を怪しんだ男性は誘拐犯の後を追い、再度声をかける。疑念が確信へと変わった男性は自身の車に戻って911コール。
誘拐犯、電話をしている男性に気づき。男性をスコップで暴行。少女とともにトランクにインし、男性の乗っていた車に乗り換え

ガぞりンスタンドに給油にはいった誘拐犯。その隙に後部座席から顔を出し、叫び、GS店員に助けを求めるもGS店員は誘拐犯によって、火だるまに。

誘拐犯の身元が判明し、芋づる式に犯人に迫る。誘拐犯はアジトにたどりつき、少女をトランクから降ろす。その際に誘拐犯とジョーダンは通話。そこでの誘拐犯の決め台詞から、6ヶ月前自身がミスをおかしてしまった際の犯人だと確信。少女自身の無事は不明。

そんな中ジョーダンは上司から帰宅を命令される

そのとき少女は誘拐犯のアジトで手術台に乗せられている。(ドラゴンタトゥーの女に酷似!)どうやら誘拐犯は、ブロンドの美しい最愛の姉をガン?白血病?で亡くしている。だから、ブロンドの美しい女の子を誘拐して、頭皮ごと切り取ることで姉の生きていた頃の美しいブロンドを思い出しているらしい。

上司の命令なので、従わざるをえないジョーダン。だが、おさまりのつかないジョーダンは誘拐犯の持ち家へと向かう

誘拐犯がアジトにつき、ジョーダンとしゃべっていた際、後ろで聞こえてきた金属音がその場でも聞こえてくる。怪しい地面を探ってみると、地下へと続く通路を発見。

そこに携帯を落としてしまい,中に侵入することに。

犯人とジョーダンの1対1→犯人とジョーダン+少女の1対2に。犯人をひん死状態に追い込む

911に電話をかけようとするジョーダンを少女は制止する。

犯人を椅子にくくりつけて、扉をしめる2人。復讐を果たす。
——
といった流れです。
ネタバレしますからね!と何度も何度も書いたわりに、詳細についてははっきりと覚えておらず・・・これはネタバレと言えるレベルなのか?という気がしないでもないですが・・・まあざっくりとこのような流れですよ、はい。

ここで、ちょっと閑話休題。
広島で生活していた学制時代から映画は好きでして「脚本について勉強してみたい!」と思った逃した魚少年は、広島市映像文化ライブラリー(最高の映画鑑賞施設!大島渚の絞死刑もフリッツラングのメトロポリスもここで観た!)にて開催されていた内田けんじ(アフタースクールが有名でしょうか?)による“選抜制の”脚本ワークショップに参加したんですね。
そこで習った内容は、いま思えば初歩の初歩的な内容(マクガフィンがどうとかこうとか)だったのですが、そこそこに有名な監督から直接自分の書いた脚本を指導され、映画の一般的なありかたについて教えてもらえたというのは、15歳時分の少年にとって、それはそれはたいそうな感銘がありまして。
それ以来、そこで教えてもらったことをひとつの姿勢として映画を観るようになったのですね。その姿勢・考え方はいまでも頭の片隅に残っていて、映画を観ているときに「あ、こりゃあそこで教えてもらったあれか。」程度に思いをはせることがあるんです。

今作『THE CALL』に関しては、そこで教えてもらった内容だらけの映画でした!
例えば
・映画は主人公の成長を描くものである!
だとか
・キャラクター説明ははじめの10分で説明しきるべし!
とか
・最低でも10分に1つの事件を起こして物語を展開させるべし!
とか、そういった事柄ですね。
いわゆる“いい映画”をつくるための脚本術なわけですが、それがふんだんに盛り込まれていた今作は、いたってオーソドックスなスタイルで撮られた“いい映画”と言えるかもしれません。
後半のトンデモ展開を除いては!
 
 
よかったところ
○緊張感を持続させてスクリーンを注視させる力
call_6誘拐犯の“動機”が判明するまでのテンポはお見事!
予告編を見ていたから、ジョーダンが敵地に潜入(=少女はジョーダンの手によって救われる)という展開は、わかっていながらも、どのようにして誘拐犯を欺き、救出に向けて尽力するのかというアイデア、それに伴った周りの人々のおせっかい的通報などの展開は、純粋に映画を観てハラハラする気持ちで楽しい。

○アビゲイル・ブレスリンの可愛さ
call_7
みんな大好き『ゾンビランド』で詐欺姉妹の妹“リトルロック”役を演じたアビゲイル・ブレスリンだよー!!!
call_8
まあ大人になって!とてもきれいでした。クロエモレッツといい、快活な女の子が健康的な女性に育つと、ほっとするというか、嬉しい気持ちになりますねー(このうえなく気持ち悪い文章!
今作ではアビゲイル・ブレスリンの下着姿も見れますよ!お得!
 
 
よくなかったところ
×三幕のトンデモ展開
call_9
何度も書くようですが、本当にオーソドックスに撮られた映画なんですね。それだけにもちろん構成も三幕構成を採用しています。
一幕は、キャラクター紹介+ジョーダンの過去の事件
二幕は、ジョーダンの電話による誘拐犯との対抗
三幕は、ジョーダンが敵地に侵入する
という構成でして、まあ二幕まではワクワクと楽しく見れたのですが、三幕があまりにも・・・
911管制室の職員が、凶悪犯が居るかもしれない巣窟に向かうことはないでしょう・・・度胸という面でも、役職という面でも。
そして、その巣窟に辿り着くキーは(電話のときに聞いていた音はありますが)地面が怪しいかという理由のみ。それは、いくらなんでも!

×ケレン味がない
call_10
ケレン味ってちょっと抽象的なイメージの言葉であまり使いたくないのですが、あまりにもオーソドックスに撮られすぎている今作はちょっと物足りなさを感じました。
「おっ?!」と思える見せかた、シーンがひとつもなかったです・・・
ラストの復讐シーンも、女性二人がもっと楽しそうに男を痛めつけていたら爽快感、復讐!感があって、観客の溜飲もさがるでしょうが、やったことと言えば、椅子にくくりつけて閉じ込める。そして「あなたは消えたことになる」という捨て台詞、それだけ。主人公の女2人をあくまで「正義」として撮ろうとしすぎ=“オーソドックスにあろう”としたうえでの粗がビビッドに出てしまったと感じました。
 
 
と、とにかくオーソドックスに撮ろうとしすぎているなあという印象。それによる良かったところもありましたが、悪いところも目立っていて、観賞後はその悪いところばかりが頭に残る、といった印象ですね。
何より、年間何千何万も映画は作られているんだから、わざわざ“オーソドックスに撮ろう”としたものは積極的に観たくない!というのが、僕の基本姿勢ですので、あまりノれなかっのかもしれないです。
何が言いたいかと言うと決して悪い作品ではないのですよ!!!ということです!

例えるなら、パンチラインもフックもないけど、よく出来たヒップホップといいますか。そんな感じでした。
ということで、書きどころもあまりないので、今回はこんな短文で締め!
call_11
そういえば、中野ブロードウェイで『愛すべき死体映画批評』というアツい同人誌を購入したので、この本についての感想も近々書ければと思ってます!という次回予告ライクな雑な一文で締め!

広告