マンボーグ

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77点
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マニアックな映画愛と強烈な刺激に満ちた作品を多数送り出し、インディーズ映画界で注目を集めるカナダの映像製作集団「アストロン6」が手がけたSFバトルアクション。悪魔と人類の最終戦争「ヘル・ウォーズ」が勃発した近未来を舞台に、改造手術によって人造人間「マンボーグ」としてよみがえった男が、人類を滅亡に追いやる地獄軍に反撃を開始する姿を描く。日本円にしてわずか8万円という超低予算作品ながら、YouTubeに投稿された予告編が50万回以上再生されて話題を集めた。「日本劇場公開特別版」として、「マンボーグ」本編(64分)にアストロン6による「バイオコップ」フェイク予告編に加え、短編「ファンタジー・ビヨンド」「レーザー・ゴースト2」「ファイヤーマン」もあわせて上映する(計90分)。
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観てきましたマンボーグ!
初日だというのに!江戸木 純氏による解説もあるというのに!客入りは30人ほど。興行がとても心配です。
(今後アストロン6作品が日本公開されるか否かという点において)

江戸木氏からアストロン6についての簡単な紹介があり、その後『マンボーグ 日本特別版』上映という運びでした。

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フルムーンなどの話をした後、話の締めには
江戸木氏「ここに居る方々であれば(オマージュやら影響やら)色々わかると思います」
観客への謎の信頼を感じさせる発言に失笑!
ちなみに、上の写真の真ん中の女性はカウフマンの奥様。

日本公開では
・ファイヤーマン(2分 2008年)
消防士がファイヤーマンとして蘇るバイオレンス映画のフェイク予告。火だるまの人を見ると、思わず『悪魔の毒々モンスター』でメルヴィンが火だるまになった姿を思い起こす。

・レーザーゴースト2(9分 2008年)
マンボーグに大変似通ったSFアクション。レーザー光線のVFX、タイトルロゴがとてもかっこいい。

・ファンタジービヨンド(8分 2006年)
美術館と思しき場所を舞台に繰り広げられるキュート&スリルフルなストップモーションアニメ。何度も見返したくなる魅力がある。音楽戦士的な設定も最高。

・マンボーグ(64分 2011年)

・バイオコップ(6分 2012年)
神経作用で不死身となった警察官の男がギャングと思しき集団と繰り広げるも同僚を・・・というフェイク予告。長編で見たい。

というパッケージングがされていまして、これを日本特別版と称して放映とのこと。トータルで90分。
その短時間でなんと5本もの作品が観れるということ!
超お得!
会場に急げ!
 
 
さて、実質的な本編の『マンボーグ』について。
アストロン6の作品を観るのは、短編を含め今回で3,4,5,6,7作目(上にも書いた通りの上映スタイルなので今日だけで5本観たという計算で。ちなみにこれまでに観たのは『ファーザーズデイ 野獣のはらわた』に『Cool Guys』)というアストロン6弱者な私ですが、またしてもアストロン6の新たな側面(そして相変わらずな素晴らしさ)を見ることができてよかった!

アストロン6についての現在の心持ちは、以前『ファーザーズデイ 野獣のはらわた』について記した時も紹介した「ホラーSHOX[呪]」さんの言葉をまたまたそのまま拝借して、“新奇的/刺激的/娯楽的/独創的”だなあ、というその言葉に尽きる思い。

細かい部分をすっ飛ばした物語の「流れ」ですが
——
兄と一緒にヘルウォーズに参戦している主人公、目の前で兄を撃ち殺される。激怒した主人公はドラキュロン伯爵に立ち向かうも、軽くいなされ瀕死に。

悪の総統ドラキュロン伯爵に立ち向かう彼を見た博士によって、主人公は人造人間
マンボーグへと改造される。

いつの間にやら地獄軍団の収容所に連れこまれるマンボーグ。
そこで、最強格闘家!ナンバーワン、銃撃戦ならお手の物!ジャスティス、ナイフさばきなら私に任せて!ミーナ(ジャスティスの妹、かわいい)の3人と知り合う。

その収容所では“アリーナ”にて、人間vs地獄軍団の見世物ショーが行われていた。上に挙げた3人とともにその見世物ショーに参加することとなったマンボーグ。3人は続々と地獄軍団の連中を殺していくなか、マンボーグはうだつがあがらない。しまいには、腕に装着されたガトリングガンを暴発し、危うくミーナを殺しかけてしまう。

そのさまを見たナンバーワン(ミーナのことが大好き)とジャスティスは、マンボーグに対して「あいつらの仲間だろ」と批判的に。
↓(ここ以降記憶力不安)
その後もアリーナでの見世物ショーは続く。マンボーグは、彼の存在を良く思っていない地獄軍団のお偉いさんに、地獄軍団最強モンスターとマッチメイクされる。

人造人間強し!最強だと思われていたモンスターを倒すマンボーグ。この頃より囚われの身の3人からの態度が軟化。

ああだこうだありつつ、4人は収容所を脱走。この頃、マンボーグは自身を作った博士の存在を知り、このヘルウォーズを終わらせることを決意。

悪の総統ドラキュロン伯爵を討伐するマンボーグ。だが、別の場所ではミーナが実姉?と戦い、死亡してしまった。

マンボーグは、自身の心臓部に埋め込まれていた命を救う液体をミーナに飲ませる。ミーナ復活。マンボーグ苦しみ出す。

ホログラムで兄貴が登場。マンボーグの健闘をたたえる。そして今にもしにそうなマンボーグに対して「天国なんてないぜ!」
——
こんな感じ。
いつもに増して記憶が曖昧なので、その点はご了承をば。

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こいつがナンバーワンで
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こいつがジャスティス
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そしてこの娘がミーナ!
こう見ていると役者の方々、みんな魅力的な面構えですなあ。
 
 
よかったところ
○お約束な物語と奇怪なビジュアル、設定の組み合わせで生まれる魅力
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アストロン6の魅力はこれじゃないですかね!
基本的に、いたってお約束的な物語(『ファーザーズデイ』も地獄へ行くまではいたってお約束的)と奇怪なビジュアルとジャンル映画らしいアホな設定。これら(中でもビジュアル)が三つ巴になって、密度の高い映画をつくってるような気がしてます。
アストロン6を知れたことは今年一番の発見!
そして、アストロン6の作り出すモンスターのビジュアルが僕は大好きなのです!
武器人間よりかっこいい!

○かわいい女の子たち!
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ミーナ、キュート!
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トロマはこんな感じですものね。まあこれはこれで魅力的なのですが・・・

よくなかったところ
×人造人間としてのマンボーグ、あまりにもありきたりすぎる。
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サイボーグとしての珍奇かつ画期的な設定にもっと萌え狂いたかったよ、マンボーグ!
 
 
読んでいただければお分かりの通り、わりと好意的ではあるのですが、なんといいましょうかそこまでアがらなかったです。ファーザースデイ>Cool Guys>マンボーグの順に私の好み。
というのも、ほとんど全編がクロマキー合成で制作されているということもあり、背景のビジュアルは(よく言えばブレードランナーのような感じで)ずっと『ファーザーズデイ』の地獄描写のノリなんですね。ビジュアル面でのメリハリがあまりなくて、その辺りがいまいちノリきれなかった所以かと思います。
加えて、ゴアシーンが皆無だったことも残念ポイントのひとつ。まあPG-12ですしね。

また、さすがに大げさだと思いますが、製作費が8万円というのもこの全編クロマキー合成のおかげでなしえたらしく、そのせいでメイキングだか、スティルだかの写真が無くて困ったそうですよー。

ちなみに『ファーザーズデイ』『マンボーグ』ともにポスター(B2判 各500円)も購入。
それぞれ10本ずつしか入荷がないらしいですが、私を含めてそれぞれ4本ずつは確実に購入されているので,欲しい!という方はお急ぎを!

「人間の精神力は不滅!」「悪魔最大の弱点は愛!」「天国なんてない!」
こういうパンチラインは大好き!おすすめ!

今作の監督は、アストロン6の実質的リーダーであるスティーブン・コスタンスキ。
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外国人らしからぬベイビーフェイスですよね。

「ファックマンのつくりかた」という動画でファックマンを作っていくコスタンスキ。声も若々しい!
しかし、ファックマンは“Fuck man”ではなく、“fuch man”なんですねー。

あ、会場では、うら美しき女性と愛すべき映画マニア青年に声をかけさせてもらい、結局朝まで映画話をしてしまう始末。いやはや、俺もコスタンスキ同様まだまだ若い!

ちなみにGoodleg Toysでマンボーグのフィギュアが発売されているそうです!こちらもおすすめ!

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