“SF映画ベストテン”という企画にのっかってみる

いよいよ今年も、恒例の「映画ベストテン」の季節がやってきました。一年という時間が経つのは、本当に早いものです。
最近このブログを読み始めた、という方のために説明いたしますと、うちのブログでは2007年からずっと、年末に「映画ベストテン」企画をやっています。毎年テーマを決めて、閲覧者の皆さまにお好きな映画のベストテンを投票していただくという、他人のふんどしで相撲を取るというか、インターネットにおける双方向性を追求するというか、単にアクセス数を稼ぐためだけというか(でも意外と伸びないんだよなぁ……)、まぁそういう企画です。

という「男の魂に火をつけろ!」というブログの企画にのっかります!(自身の企画力の無さをあわらに!)

だって、ランキングをつけようと
「これがベストっしょ!」
「いや、でもこっちもなかなか・・・」
「あ、そういえばこんなのもあったかー」
とか、悶々と考えるのって、非常に贅沢な頭の使い方じゃないですか!
しかも、それを集計してランキングが発表されるという素敵な企画なんですから、のっかるのは至極当然のことでしょう!(自身の企画力の無さに対する言い訳!)

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「自身の企画力の無さが情けないです・・・」

さて、本題。
ルールなるものを一通り読んだところ

・現実と異なる世界を科学的に描き、観客にセンス・オブ・ワンダーを与える映画を、広く対象とします。
・ただし、「SF」とそれ以外のジャンル(「怪獣」「怪奇幻想」「スーパーヒーロー」など)を厳密に区別することは困難です。こちらで無理に定義することは差し控えます。
・世間一般にはSFと認識されないような作品でも、ご覧になってセンス・オブ・ワンダーを感じた作品なら、投票の対象としてください。
・洋画・邦画の区別や、アニメ・特撮・Vシネマなどの表現形式は問いません。
・ただし、あくまで「映画」に限ります。テレビドラマやテレビアニメは対象外としてください。
・「こんなの選んだらバカだと思われる」「好きな映画じゃないけどSF映画史を語る上でこれは外せない」など、不純なことは考えない方が楽しく選べます。

というのが、注意すべきポイントだそうです。

ではでは、
1位 『ロッキーホラーショー』(1975年 イギリス ジム・シャーマン監督)
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トランシルバニア星雲のトランスセクシャル星からきた異星人が主役キャラということでSFであることは間違いないものの
この出来は、映画といって良いものなのかどうなのか、ということでランキングに入れるかどうか、少し悩んだものの、なんといっても私のベストSFフィルムはこれ。
何より、映画館でRHSを観た衝撃に勝る映画体験は無い!
圧倒的な出来の悪さも含めて、本当に愛すべき映画!
観たことない、もしくは、映画館で観たことないって方は、是非とも映画館で体験していただきたい!
素晴らしいことに、今年、上映権が再獲得され、こちらの映画館?で、だいたい毎週金曜日上映しておりますので、是非とも!是非とも!映画館であの謎体験を!
「フランク、昨日何食べた〜?」ってな具合でがんがんツッコミを!
まずは、左へジャンプ!

2位 『マーズアタック』(1996年 アメリカ ティム・バートン監督)
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火星人来襲にばたばたしまくる、地球人たちをコミカルに描いたティム・バートンの最高傑作。
ゲーセンでSTGをやっていた少年が、宇宙人との銃撃戦の中で大統領を守り抜くといった最高の展開!
あっけない宇宙人の死に様!
期せずして、地球を守り抜くこととなったおばあちゃんの美貌!(シルヴィア・シドニー!!!実際に車いすで過ごしている中、あの役を演じきったという演技への姿勢も素敵!)
無駄に豪華な役者陣!
コミカルでキャッチーな宇宙人のビジュアル!
ティム・バートン作で1番好きな作品です。
思い返せば、中学生の頃、生物の授業が早く終わって、クラスのみんなで観たのが初めての鑑賞だったなー。

3位 『デスレース2000』(1975年 アメリカ ポール・バーテル監督)
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みんな大好き(絶対そんなことはない!)デスレース!
大陸横断のレースゲーム、人を轢き殺すとボーナス得点。大人よりも子供や老人、身障者の方が得点が高い。
という乱痴気の極みを尽くした映画!
この紹介文だけでもいいので、PTA役員とかを率先してやりたがるお母様方に一度読んでいただきたい(なんなら鑑賞していただきたい)ものですね。
最近だと高橋ヨシキ氏の「悪魔が憐れむ歌」の中でも紹介された、ある意味“歴史に残る”名作。

4位 『時をかける少女』(1983年 日本 大林宣彦監督)
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イヤー、ハラダトモヨカワイイネ!
細田守監督によるアニメ化もありましたし、いまさらストーリーの説明は不要でしょう。
SF要素よりも、アイドル映画要素が色濃い作品ですが、日本のSF界を代表する筒井康隆大先生が原作ですし、まあSF映画ベストテンに入れても、おかしくない!
大林宣彦監督らしい歪な構成が原作とうまいこと混ざり合って、絶妙なSF感。
日本のSFはこういう方向を目指せばいいと思うの。
正統派SF=近未来モノはアニメでやって、実写はこういう方向。どうでしょう!

5位 『ザ・フライ』(1986年 アメリカ デヴィッド・クローネンバーグ監督)
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これ、母親にオススメされて観たんですよね。一般的にはどんな母親なんだって話ですが、僕にとっては最高のレコメンド。
なんてったって「ハエと融合してしまう」というアイデア、それだけで観たくなりますよ!
映画自体は、終盤に向かうにつれ、だんだんと悲しい展開になり、ラストはいわゆる“救いの無い”感じ。
そういった、いきすぎた技術が招いた悲劇という社会的な題材も、SFを語るうえでは外せないかな、と。
嗚呼、この頃のクローネンバーグは良かったなあ(遠い目)

6位 『遊星からの物体X』(1962年 アメリカ ジョン・カーペンター監督)
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思いのほか長くなってしまいそうなので、このあたりから少々コンパクトに。
SFの金字塔!これは友達に紹介されて観たんだっけなあ。
血液で、誰が“それ”なのかを判別しよう!からの展開の緊張感は今見返しても素晴らしい!
そして、上にあげた写真のような造形も最高!

7位 『未知との遭遇』(1977年 アメリカ スティーブン・スピルバーグ監督)
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ファーファーファーファーファー!
スピルバーグ作品で1番好きです。
異星人に対しての地球人の態度を軸にすることで、SFの核心的な部分に触れつつも、とてもポップ(家族の団らん、ひいてはマッシュポテト!)という見え方が好きなんです。
ミニチュアの使い方も巧みなんですよね。
トリュフォー出演の話とか、ジョンウィリアムズの話とか、Wikipediaでも面白いエピソードが読めますので是非。
ちなみに、いま日本に保管されていて名画座での上映に使用されているフィルムは真っ赤!これはこれでおつなものでした。

8位 『クロニクル』(2012年 アメリカ ジョシュ・トランク監督)
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いやあ、好きな映画です。
この映画に関しての思い入れは、こちらを読んでいただければ。

9位 『メトロポリス』(2001年 日本 りんたろう監督)
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フリッツラング版と比べて、こちらをセレクト!
上位にあがっているものは宇宙人方向のSFが多いですが、近未来のロボットものも好きですよー。ロボットであることに対しての切なさしかない思い。ロボットに対しての真摯な考えが、これほどまでに深遠な物語を生み出したんでしょうね。
なんか、社会学系の大学生の方とかで論文の題材に設定する人もいるだろうなあ、とふと思いました。
脚本が大友克洋というのも含めて、日本SF史に残る傑作かと。

10位 『ミクロの決死圏』(1966年 アメリカ リチャード・フライシャー監督)
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これも、母親からオススメされて観た映画です。(ほんとどんな母親だ・・・)
医療チームを乗せた潜航艇を縮小して体内に注入し、脳の内部から治療を行う。
アホみたいなアイデア1発勝負かと思いきや、シチュエーションスリラーとしてもしっかり面白く、サスペンス要素も面白く、ひとつのアイデアのふくらませ具合が、なんともお見事!

10作品をピックアップして、いくつかの作品の感想に当てはまる「飛び道具的なばかばかしいアイデアが、いやはやなかなか興味深いことを描いておりますなあ」といった悦びは、僕にとってのSFの醍醐味なのかもしれないなあ、ということに気づかされたような気がします!

ちなみに、TVアニメ版もOKということであれば、間違いなくランクインした作品が
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』
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なのですが・・・
まあ、ルールなのでしょうがない!
だから、ここで別枠的に紹介
“ポケ戦”は、ガンダムシリーズの中で一番好きな作品です。
人生で一番イケていた(いきってた)中学生の頃、ガンダムなんて見たことも無い私がエヴァンゲリオンの話をしていたところ、“オタク”の友達におすすめされたんですよねー。
それ以来「やばい!オタクの野郎は俺より面白いもん知ってるぞ!」ということに気づき、
(当時の私はかっこつけてヌーヴェルバーグばかり観ていた・・・あと「STUDIO VOICE」とか、「BRUTUS」とか・・・)
こう、だめな感じになってしまったので、ある種“トラッシュカルチャー”と“ニューアカ寄りカルチャー”のどちらに傾倒するのかの分水嶺になったとも言える作品でして、いやはや大変思い出深いのです。

さあ、この企画は今月の15日までみたいなので、残された日はあとわずかですが
皆さんもこの贅沢な頭の使い方を楽しんでみてはいかがでしょうか!!!
自分でも気づかなかった、俺のSF観みたいなものに気づけて楽しかったですよ〜。
おすすめです!!!

「SF映画ってなにがあったっけ〜、観たことある映画が思い出せないな〜」ってかたはこちらをどうぞ
史上最高のSF映画ランキング TOP50 (英国の映画誌「TOTAL FILM」発表)

最後に、同企画に参加されている方のブログをざざっと見てみたので、ちょっと紹介。
くりごはんが嫌い
小覇王の徒然はてな別館
映画感想 * FRAGILE
Takahiro_Chouの日記
きっと今夜はパラディナイト!
tunagu
くそ映画学会

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