V/H/S シンドローム

V/H/Sシンドローム
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30点

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『キャビン・フィーバー2』のタイ・ウェスト、『地球最後の男たち THE SIGNAL』のデヴィッド・ブルックナーらが結集したオムニバスホラー。ある屋敷に不法侵入した若者たちが、そこに置かれていたVHSテープを再生していくというファウンドフッテージのスタイルのもと、恐怖と怪奇のエピソードが次々と映し出されていく。意表を突く展開や鮮烈なビジュアルを繰り出す各監督たちの手腕にとことん震わされつつも、ホラー映画の新たな方向性を期待させられる作品。
とある古めかしい屋敷に侵入し、1本のビデオテープを盗み出してほしいという依頼を引き受けた、ゲイリー、ザック、ロックス、ブラッドの不良4人組。屋敷に忍び込んだ彼らの目に飛び込んできたのは、おびただしい数のVHSテープとその傍らにある死体だった。困惑しながらも報酬のために、膨大なビデオテープをかたっぱしから再生して指定のVHSを捜そうとするゲイリーたち。だが、それらには想像や人知を超えた恐ろしい映像が収められており、さらに再生するたびに仲間が一人ずつ姿を消していき……。
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給料日前は財布がさみしい!そんな時はDVD!の2本目!
『V/H/Sシンドローム』
まあ暇があったら観に行くか、程度に考えているうちに、上映が終了してしまったタイプの作品なんですが、
先週鑑賞して、ひどくアガった『サプライズ』(感想はこちら)のアダムウィンガードが監督を務めている作品が収められているということでレンタル!

“新進気鋭のホラー作家6名が顔を揃えたオムニバス”という、何百回も聞いたことのあるタイプかつ、低予算感に拍車をかける内容紹介文に辟易しながらも、鑑賞しました。

オムニバスということで、1本ずつざっくりと書いていこうと思っていたのですが「こ、これは書く気しないなあ・・・」というものが、
ちょこちょこあったので、個人的にイイね!と思った2作品をピックアップして書こうと思います。(悪い意味で自由・・・)

オムニバス形式の作品としては、ちょっと不思議な構成なので、それをまずは紹介。
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やんちゃな男4人組が、屋敷の中にあるビデオを回収してほしいという依頼を受け、その屋敷に侵入する。
忍び込んだ屋敷には、死んだ1人の男、そして再生を終えたビデオテープがテレビに写っていた。不穏な空気の中、目的のVHSを探すため、1本1本VHSを確認していき・・・
と、そこで流されるVHSが、『V/H/Sシンドローム』それぞれの作品という構成です。
オムニバスって玉石混交が行き過ぎて、1本の映画として取り留めがなくなりがちなので、それを防ぐために、こういった構成にしたんでしょうね。

この大枠となる物語をアダムウィンガードが監督しています。が、あまり面白い内容ではない(縛りが多いだけにしょうがないっちゃしょうがない)ので紹介は割愛。

さて、全6作品中「イイね!」と思えたのは2作品。

ひとつは
『TUESDAY THE 17TH』 70点
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4番目に流れる今作、それまでの作品が(ゴアシーンを除いて)退屈だったので、「ヤバい、このままこんな作品ばっかだったらどうしよー」と思っていたところにキタ!
タイトルも『TUESDAY THE 17TH』と、あからさまに13日の金曜日に目配せした、正統派スラッシャーですよ!
元々、製作会社の中でVFXスーパーバイザーとして活躍していたグレン・マクエイドが監督を担当、ということでVFXもばっちり。

物語の流れとしては、
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キャンプを企画した女を含む1組のカップルと男女1人ずつの4人組でキャンプに

きゃっきゃわいわいしているものの、キャンプを企画した1人の女の子が「皆、ここで死ぬの」と口走って、徐々に不穏な雰囲気に

カップルじゃない方の男女、いい雰囲気になり、カメラを持って女の子のトイレについていく

すると殺人鬼が登場!
まるで光学迷彩を着ているかのようにカメラには映らないなか、2人とも殺される

2人きりになって、青姦しよっか!となるカップル

そうこうしていると、殺人鬼登場!
・キャンプを企画した女の子は、殺人鬼に身内を殺された過去があることが判明
・その女の子は、そいつに復讐するため、友人を連れてきたとのこと

復讐のため、カメラにそいつの姿を映そうとするも、やはり映らない

そうこうしている間に、殺人鬼によって全滅させられ、おしまい
——
という感じ。
こう書いてみると、あっさりとしてますね。まあ、20分ほどの作品なので、物語はこんなものでも気にならない感じ。

よかったところ
◯フレッシュなアイデア!
実際には見えているものの、カメラには映らない殺人鬼というアイデア。
オムニバススタイルの作品であれば、こういう飛び道具的アイデアで引っ張る作品が好きです。

よくなかったところ
×殺し方が単純すぎ、全部ナイフでかっさばくだけって・・・
殺人鬼のアイデアが素晴らしかっただけに、この殺し方ノーアイデア感はいただけず。

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ここから首もとぶっさされるのも単純!

『V/H/Sシンドローム』は、すべての作品がファウンドフッテージものということで、POVで撮られているものばかりなんですが、前3本の作品はPOVらしさを全面に押し出した、ノイジーかつ揺れまくる画面だったのですが、この作品はしっかり綺麗な映像で撮られていたのも好感が持てた要因かも。
今時、iPhoneでもえらい綺麗なムービーが撮れるんだから、年代設定が古いとかで無い限り、ノイジーな画面は逆に説得力ないと思うんですよねー。

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そして、もうひとつは
『THE SICK THING THAT HAPPENED TO EMILY WHEN SHE WAS YOUNGE』 78点
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こちらは、なんとSFホラー。と話の大オチを早速書いてしまいましたが、
ストーリーを紹介しておくと
——
Skypeと思われるビデオチャットでいちゃいちゃしている(=遠距離?)カップル

女は、夜な夜な足音が聞こえるなど、不穏な雰囲気について男に相談する

しかも、腕の一部にはしこりができてきていて、怪しい感じに

男、ビデオチャット中に怪しい陰が映るのを見る

腕の症状も心霊現象も、日に日にひどくなっていた女は霊と話すことで説得しようとチャレンジ

実際に見てしまうと怖くなるから、目をつむった状態で、ビデオチャット中の男に霊を確認してもらい、話しかけるという作戦をとることに

途中まではうまくいきそうだったものの、その霊に襲われ、女は気絶

当然、PCもそのままその場に落っこちる。
・すると、遠くにいるはずの男が彼女のもとに駆け寄る。(実は近くに住んでいた!)

おもむろに女の腹をかっさばいて、腹の中から胎児らしきものを引きずり出す

どうやら女を使って、宇宙人と地球人のハーフをつくっていたらしいことが判明!

その後もその女に対して、変わらず優しくする男

別の女とビデオチャットしている男を映して、映画は終了。
——

よかったところ
○見やすい画面
ビデオチャットで本編を構成しているということで、カメラは固定。POVだからって、カメラを揺らしまくる作品とは一線を画した画面構成。

○ビデオチャットという飛び道具の使い方
ビデオチャットで連絡をとりあってる男女ってことは、遠距離恋愛だろうなー、
と思わせたところをひっくり返す神展開!
設定の活かし方がうまい!!!

○皮膚の下を触りまくるという絶妙なゴア感。
気持ち悪くて素晴らしい!

よくなかったところ
×すみません、あまり浮かばないです。
この設定のまま、80分くらいの映画にふくらませて見てみたいなー、と思うほど良くできてる。

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女の子もかわいいですしね。もっと見たい。

監督は、ラブロマンスをメインに撮っているらしいですが、
絶対「こっち系」の方が合ってるよ!
これからも、ラブロマンスで培った絶妙な男女の機微とホラーをうまくかけあわせてほしい!

この2作品以外も気になるという方は、こちらのブログの方が丁寧にまとめてくださっているので見ていただければ~。

しかし、皆さんオムニバスってどうですか?
観客としてのメリットは、そんなに無いと思ってしまうんですよねー。
なんというか、はじめて行く定食屋で勝手にメニューを決められているような気分になってしまう感じというか(下手すぎる例え!)、うまい例えが全く浮かんでこないのですが、
それなら、しっかりと監督が1本まるまる撮った映画が見たい!
オムニバスを見る時は、好きな監督の過去作をサルベージしてときに限る!
ということを改めて痛感しました!

そして今作、サンダンス映画祭で失神者続出!を売り出し文句にしてますが、これで失神者が続出するなら、清川監督のハッピーアイランド(感想はコチラ)を観たら、一体どれだけの人が失神するのか!!!
まず、日本公開はまだなのか!!!

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