サプライズ

サプライズ

『サプライズ』観てきました!最高!
さあ、可能な方は、サプライズのオフィシャルHPを開くと流れる、あの素晴らしき音楽を聴きながら、読んでくださいませ!

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90点!

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カナダのトロント国際映画祭やアメリカのファンタスティック・フェストなど、各国の映画祭で話題を集めたシチュエーションスリラー。両親の結婚35周年を祝うために家族10人が集まる。しかし、そこへ突然キツネやヒツジ、トラといった動物の仮面をつけた集団が現れたことから、逃げ場のない密室で予測不能な事態が次々と巻き起こる。監督は、「V/H/S シンドローム」「ビューティフル・ダイ」などで新世代のサスペンス/ホラー作家として注目を集める新鋭アダム・ウィンガード。脚本もこれまでのウィンガード監督作をすべて手がけているサイモン・バレットが担当。
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大変恐縮なのですが、まずは本編と関係ないことを・・・
映画に対してのリアクションとかで爆笑されるのは、いっこうに構わない(むしろその方がアがる)タイプなので「映画館では静かにしましょう!」とは思わないですけど、
こそこそ話(その方が耳につく!)とか席を蹴るのだけは、本当にやめていただきたいですね。
今回は、真後ろの席の男5人組がまさしくそれで、本当に閉口・・・
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堪忍の袋が張り裂けそう(©OMSB)、俺がキャリーだったらおまえらの唇をくっつけちまうぞ!ってくらい、ちょっと度をすぎていて悶々としていると、どなたかが「うるせぇ!」と怒ってくれました。まじ助かる・・・
しかし、映画館のマナー問題は、上映前にどんな素敵な啓蒙動画を流しても改善されませんなあ。
ブチ切れ寸前!映画館でのマナー違反に怒れる人々のツイート

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アメリカではこんな感じで盛り上がっていたようですよー、うらやましい・・・

さて、そのような劣悪な環境での鑑賞だったのですが、映画自体は最高!
侵入スリラーに新たな活路を見いだした、アダムウィンガード監督、本当にBig up!ですわ。
やっぱりこう、既視感のある設定でも、これまでの同一ジャンル映画をうまく換骨奪胎したフレッシュ!な見せ方や、フレッシュ!な殺し方を見ると「いやあ、映画って良いものですねえ・・・」という気になりますね。本当に最高!フレッシュであることこそジャスティス!

いつもだとこのあたりで、ネタバレとかなんだとかについて一切考えず、
あらすじを紹介しているのですが、今作に限ってはオチや展開を知ってしまうと楽しさ半減だと思うので、それでもいいよって方だけ、お読みくださいませ。(とは言え、覚えている範囲でしか懸けないので抜けおちはは多いと思われます、悪しからず)

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母と父の結婚35周年を祝うため、新たに購入した別荘に集まる子ども達とその交際者たち

たわいない中にも棘が見え隠れする兄弟喧嘩をしながらも、皆で1つのテーブルを囲み、食事につき会話を(ここでの会話も最高!)

外の異変に気づいたタリクが一人立ち上がり、窓の方を眺めているとボウガンが飛んできて、タリクのおでこにスッと刺さる
・一気に阿鼻叫喚の現場となる別荘

脱出をはかろうとしたり、籠城作戦を考えたり、みんなが慌てまくるなか、次男クリスピアンの頼りなさそうな彼女エリンが皆を引っ張って行動をはかる。
・その時、エリンの彼氏であるクリスピアンは、助けを求めると言って、外に消えていく。

しかし、一人また一人殺されていく。それでもどんどん反撃していくエリン。ついには殺人集団の一人を制圧。
・これくらいのタイミングで、エリンが昔、キチガイ親父の元、超絶サバイバル環境で育っていたということが判明
・その事実によって、エリンの強さが裏付けされる。

殺戮劇の首謀者は家族の一人、三男のフィリックスとその彼女ジーであることが判明。

エリンの反撃によって、勢いを失っていく仮面の男たち。
そんな彼らにフィリックスが憤りをぶつける現場を聞いてしまったエリン。
殺戮劇はフィリックスによるものだったと知り、彼らにも反撃ののろしをあげる。

エリン、更に反撃の手を強める。仮面の男たちを全員殺害。ミキサーでフィリックスを、ナイフで脳天ぶっさしで殺害。完全制圧!

フィリックスを殺した後、彼の携帯に一本の電話が。
・その電話は、彼氏であるクリスピアンからのものだった。「そっちはカタがついたか?」という電話。それを聞き呆然とするエリン

エリンとクリスピアンは顔を合わせ、ことの顛末についてお話。(ここの会話劇のブラックさが素晴らしい!)

「ここでのことを全て忘れて大量の遺産を手にするか、何も得るものはなく俺が刑務所に行くか、どっちを選ぶ?」とふぬけたことをしゃべるクリスピアンの目玉を突き刺すエリン。
その瞬間、発砲音が。携帯のメッセージで呼んでいた警察がようやく到着した様子。殺人犯=エリンだと勘違いしてエリンを誤射してしまう。

即座に誤射した事実に気づく警察官。慌てて救護班へ連絡を入れ、家の中へと向かう。家のドアには、エリンお手製の“ドアを開くと斧がスコーンと向かって頭を貫くマシン”が備え付けられており、それが警察官の頭を打ち抜く、その瞬間にタイトルバック。映画は終わる。
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最も重要な、殺され方や、殺される順番など、細かい部分をかなり忘れてしまっていて、非常にざっくりとしたあらすじになってしまいました・・・
まあ、『キックアス』ばりに爽快感があって、万人におすすめできるスプラッタだと思うので、是非とも見てみてほしいもんです。(そうすればこのあらすじがいかに稚拙なものであるのかもばれてしまいますが・・・)

よかったところ
○日常的なリアリティのある会話で行われるスマートなキャラクター説明
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上の画像は違うシーンですが、例えば長男のドレイクが、長女エイミーの彼氏であり、作家系映画監督のタリクに向けて「CMこそが芸術でしょ!」と声高に言う。ドレイクの金満キャラを一発でいやらしく説明。アがる!

○もちろん、描写によるキャラクター説明も行っていて、こちらもうまい。
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幸せそうな親子の姿を見て、無邪気に写真を撮ろうとするエリンや、あざとさがあけすけに見える長女のエイミー

○過去の傑作を換骨奪胎した殺しのフレッシュさ
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この全力疾走スローモーションからの首チョンパ(チョンパではないか・・・)は最高でしたね。

今作は『キャビン』と比較されやすい作品だと思うのですが、キャビンのような、ただ並べてみましたよ!(と僕は感じた)「オマージュ」はこりごり。その点『サプライズ』は、過去作の影響が垣間見えるだけにアがるわけですよ!
そこにシビれる!あこがれるゥ!ってやつですね。
ワイヤー首ちょんぱ!は『エルム街の悪夢』
斧で扉をぶっさすぞ!は『シャイニング』
殺人鬼に立ち向かう女子!は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
を思わせてくれる。うーん『スクリーム』っぽくもあるし、『13日の金曜日』っぽくもあるし、『ラストサマー』っぽくもあるし・・・
他にもいろいろとあったはずですが、観終えた瞬間にテンションがあがってしまいHUBに向かったので、あまり覚えていないのです・・・
こういった過去作への眼差しは、パンフレットで鷲巣義明氏や、高橋ヨシキ氏が、いろんな映画を連想してます。
読み応えばっちりなので、パンフレットもマストバイ!

○魅力的なキャラクターたち
・なんといっても、次男クリスピアンのキャラ立ち。『アフターショック』の最高キャラであるポヨにそっくりですよね。
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こちらがクリスピアンで
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こちらがポヨ

・ジーの不穏な感じも良いですよね〜。
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途中ジーによる、逆レイプっぽいシーンがあるんですが、そういうわざとらしいファムファタール演出、嫌いじゃないですよ。

○“殺人鬼に立ち向かう女子”の最高峰クラス!シャーニ・ヴィンソン
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なにがしかに立ち向かう美女という設定は腐るほどありますが、僕はその設定だけで基本的にアガれるタイプの人間でして(だからバイオハザードすらも大好き)、その中でもシャーニ・ヴィンソンの美しさは格別!
もう、ただ美しい。こういうのをスラング的には“ふつくしい”というのですかね・・・強い女性ほど美しい存在はないですよ、ほんとに。
(現実世界で居ると、ちょっとなあと思うんだろうけど)

よくなかったところ
×中盤ちょっとだけ緊張感がゆるむ
事件の首謀者が誰かがわかり、
映画の構図が、“エリンvsエリンを欺く首謀者たち”となるとちょっとだれる。ありがちなシーンばかりになってしまうんですよね。
エリンに向けて、後ろから凶器を振りかぶるジー

ジーが凶器を振り下ろす瞬間に振り返るエリン
が代表的なありがち展開。
こういっただれる展開が、15〜20分ほどあった後、
エリンが首謀者は誰なのかを知り、ラストに向けて描写、物語が再加速、ぶちあがり状態になるので、まあ緩急として必要なだけなのかもしれません。
ただ、この映画は『ザ・レイド』ばりにテンションマックス展開が続いて欲しかった!

いやあ、正直、観る前まではナンセンススラッシャー映画なんだろうなと思ってましたよね。宣伝の方法から、それっぽさが全面に漂ってくるじゃないですか。こう、きっとこれは“シアターN枠”の映画だろうなあというか。
それが観てみると全く違ってまして、爽快感あふれる正当派映画(スプラッタ)ですよ。
先ほども書きましたが、キックアスばりにポピュラリティを得られる作品であるってのは、あながち大げさではないんじゃないかと・・・(あくまで俺基準)

観終わってからは「普通に良い!(馬鹿な日本語)」を一人、連呼しちゃってましたもん。断酒中にもかかわらず、あまりにも気分が良くなって、その足でHUBに行ってしまいましたよ。(そのHUBでは、何もやらずに月300万円稼げる男に6年以内になる!という、たわけたことをおっしゃっている青年がいらして、それもそれで楽しかったという悪意に満ちた話は余談)
本当にそれくらいアガれる作品であることは間違いなし!おすすめです!!!!

監督のアダム・ウィンガードさんの前作、『ビューティフルダイ』が、ちょうど今ヒューマントラストシネマ渋谷で公開されているようなので、こちらもマストでチェック。

監督へのインタビューも転がってましたので興味のある方は是非→現代最凶スリラー&女子力映画『サプライズ』アダム・ウィンガード監督にインタビュー

あ、監督の前作が気になる方は『ABC・オブ・デス』以外をチェックした方が良いかも。割と卑怯な(次に撮る映画が決まらないから、その状況をそのまま映画にしちゃおっかという“メタ的な構成”という名のずるい感じ)構成なので・・・

監督:アダム・ウィンガード
製作:キース・コルダー、ジェシカ・ウー、サイモン・バレット、キム・シャーマン

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