キャリー

キャリー

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64点

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1976年にブライアン・デ・パルマ監督、シシー・スペイセク主演で映画化されたスティーブン・キングの同名小説を、クロエ・モレッツ主演で再映画化。超能力を秘めた内気な少女キャリーが引き起こす惨劇を描くサイコサスペンスで、「ボーイズ・ドント・クライ」のキンバリー・ピアース監督がメガホンをとった。地味で冴えない高校生のキャリーは、学校では笑い者にされ、家では狂信的な母親に厳しく監視され、孤独で鬱屈した日々を送っていた。やがて、学校の人気者トミーとプロムパーティに参加することになり、母親の反対を押し切ってパーティにでかけたキャリーだったが……。
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これまでの人生で買ったことのあるゲームハードがWiiのみ(それも当時お付き合いしていた彼女と割り勘で購入)という、極めてゲーム弱者な私が、GTA5をプレーしたいがために、ついにXbox360を購入。家にテレビを置いてないため、あわせてHDモニターも購入。そのモニターは内蔵スピーカーがついてないとのことで、2.1chのスピーカーもあわせて購入…と、
金欠だったため、今週は映画代すらもケチらざるをえなくなり…観れたのは『キャリー』のみ…悲しい…(せめて早くXbox360届いてくれ!)

さて、ようやく本題の『キャリー』です。家から徒歩20分くらいのイオンシネマ板橋で観てきました。21:40〜のレイトショーだったこともあってか、客は5名ほど。いつものことながら少ない!クロエたん出てるし、もう少し居るかと思ったんですけどね。

いつもの流れで書くと、このあたりでざっくりとストーリー紹介をしてるんですが、まあ名作ですし、リメイクですし、ググればいくらでもあらすじ紹介は出てくると思うので、割愛。
“キャリー あらすじ”でググるのもめんどくさいよ!って方は、このブログを参照していただければ。(そんな人がわざわざこのブログを見つけて読んでいるとは思えないですけどね!)

超名作映画のリメイクですし、好事家の方々が、酷評したくなる気持ちもわからなくはないですが、僕はそれなりに楽しめましたよ、はい。
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そして、監督のキンバリーピアースは偉い!
いや、誰だってデ・パルマの監督作をリメイクしたいとは、なかなか思えないでしょう。
あんな作家主義の代名詞とも言える変な監督の作品のリメイクとなると、下手に俺流演出を加えたら「全然分かってない!」となじられるし、あえて演出をなぞると「オリジナリティがない!」「全然真似できてない!むしろ、よりオリジナル作品監督の作家性が際立った!」(ガス版『サイコ』現象)と、はなから八方塞がりなわけですから。
どんな経緯で監督に選ばれ、受けることになったのか知らないのですが、よく受けて立ったなあ、と。
それでいて、デ・パルマ版になかった“出産シーンを加えることで母娘の関係を強調” “いじめっ子改心パターン” “キャリー事件に関係した者のその後”という要素を加えて、一本の作品をつくりあげた(それぞれうまく機能していたかは別として…)という点は、褒めざるをえないというか、はい。

ちなみに、クロエたんは「リメイクではなく、原作の再解釈」と“おっしゃって”いるようですが、ストーリーの運び方はそのままと言っていいほどデ・パルマ版と同じですし、リメイクかな。02年のTVシリーズ版の方が原作の再解釈という言葉にふさわしい気が。(残念ながらソフト化されてないですが、一部だけ録画してるんで、欲しい人は声かけていただければ…)

よかったところ
◯クロエたんの演技
ミスキャストであることは明確だと思いますが、表情の演技でなんとかキャリーという役をものにしていた。
20131118-015716.jpgメイクさんの力も大きいでしょうね

よくなかったところ
×ミスキャスト
誰もが口を揃えて言うことでしょうが、やっぱりクロエたんは可愛いし、健康的だし、プロムの際には初々しさがまったくないし、キャリーらしくない。それによって、本作の核であるはずの悲劇性が薄れる。
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クロエたんが悪いわけではないけどね!だって、シシースペイセクの醸し出す雰囲気は凄まじいもの…

×謎のラストシーン
元いじめっ子集団の1人、スーが証言を行うラストシーン。とってつけたように“いじめ”に対してのクソつまらんイデオロギー台詞を吐く。ここで冷めさせちゃいかんでしょ。
ラストカットは、リメイク版ならではのオリジナリティを出そうと思ったのでしょうが、中途半端…あそこまでやるなら、オリジナル同様に腕が出てきてもいいでしょう…

×色々とわかりやすくしすぎ
超福音主義の母とキャリーとの関係を明らかにしすぎ、トニーやスーの善人っぷりをわかりやすくしすぎ。もう少し想像力を働かせられるのが好みだし、『キャリー』が名作たる所以の一要素なはず。

リメイクとは言え『キャリー』を観てるのに、スプリットスクリーンも無いし、スローモーションの長回しも、ソフトフォーカスも無いし、物足りなさがあったことは確か。んなこと言われても、どうしようもない、やったところでケチつけるくせに!という監督の気持ちはわかるんですけどね。なんか悪いところばかり指摘しているようですが、決して悪い作品じゃないですよ!
デ・パルマ版が偉大すぎて、比べると劣ってしまうというだけ…(じゃ、なんでリメイクする必要があったんだ?って気にもなっちゃうけど…)
ただ、決して悪い作品じゃないですよ!
今作は、これ以上でも、これ以下でもない感想です。むしろ、そうとしか言えないんだよなあ。

そして、キャリーを観るたびに思い出すのは過去の自分の愚行でして。
今となっては考えられないものの、男子校スクールカーストのトップグループに属していて、それはまあモテていた時期が僕にもありまして。
そんな調子こいていた時代、僕に好意を抱いてくれた女の子に対して、トニーばりの「お前に全く気はないけど、いい気分にはさせてやるよ」行動をとってしまっていて…
恥ずかしいやらなんやら、人の気持ちを弄ぶという最低な行動は土下座で謝罪したいですよ…
キャリーを観てると、否が応でもその時のことを思い出してしまい、映画の主題とは別方向に切なくなってしまうんですね…

リメイク版『キャリー』、何度も言うようですが、決して悪い作品ではないですよ!うーん、おすすめ!したい!

あ、そういえば、イオンシネマ板橋では、来場者全員にかぐや姫のサンプルDVDを配ってました。
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ジブリ作品は、どうでもいいどちらかというと触手が伸びないのですが、今作はなんと主題歌がニカさんこと、二階堂和美!
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こんなに大きくポートレートも使われてました。

2.3年前までずっと広島に住んでいたこともあってか、ニカさんは身近な存在で
(と言っても、決して知り合いとかではないですよ!広島のカルチャー界隈、ヲルガン座という飲食店や、横川シネマという日本一イルな映画館によく出没されていたので)、ずっと聞かせていただいてる歌い手さんなので、とても感慨深い気持ちに勝手になってます。

あまり聴いたことのないという方も少なくは無いと思うので、アクが弱い順に勝手にオススメを記しておくと、

この三作をチェックすれば、日本国民全員が二階堂和美ラバーになる!はず!
今のうちからチェックすれば『かぐや姫』公開の時にも周りにいい顔できる!はず!ですよ!

今週は『武器人間』『タイトロープ~アウトサイダーという生き方』『ウェアー破滅』くらいは観に行きたい…

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