アフターショック

アフターショック(原題:Aftershock)

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77点

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「ホステル」シリーズのイーライ・ロスが製作・脚本・主演を務め、チリで大地震に遭遇したアメリカ人青年が体験する恐怖を描いたサバイバルスリラー。チリ旅行を満喫していたアメリカ人観光客グリンゴと、チリ人の友人アリエルとポロ。3人の美女をナンパして一緒にダンスクラブへと繰り出す彼らだったが、そこへ巨大地震が発生。略奪者や脱獄した凶悪犯罪者、余震の恐怖によって街が地獄絵図と化す中、一行は生き残るべく奮闘するが……。「シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション2013」にて上映。
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ここのところ、暗くなるのがめっきり早くなってきましたねー。
さあさあ『アフターショック』観てきました。
平日19:10の上映回にも関わらず、16:45の時点で残席は20席弱と大入り!
タマフルの中で宇多丸さんが大絶賛してたからでしょうか?
シッチェス映画祭にこれだけの人が集まってるのは始めて見たましたよ・・・あ、SRシリーズのイックこと、駒木根隆介さんも観に来られてました。

そういえば、去年のシッチェスファンタスティックは、今は亡きシアターNで開催されてましたねー。YAVAY映画を見たけりゃシアターN。ホラー、スプラッター、クソ映画方面に偏りまくった上映作品のセレクトはさることながら、暑苦しさが魅力的なボンクラ映画『ベルフラワー』の上映ではビール飲み放題イベントを開いたり、誰がこんな企画を通したんだ?という謎映画『モンスタートーナメント』では武藤敬司をゲストで呼んだり、素晴らしいとしか言いようのない企画を開いていて(スクリーンの驚くべき小ささを除けば)ほんとに本当に良い映画館だった・・・なぜ逝ってしまったのか・・・日販さん、復館を期待してますよ!

さて、本題の『アフターショック』
いつものごとく、雑なストーリーラインを記しておくと
——
チリ旅行中の仲良し三人組の男連中は、クラブで遊んでいるうちに三人姉妹と出会い、一緒に観光することに

6人で遊んでいると、そこに地震が

皆が慌て、叫び、阿鼻叫喚の世界に

しかも、刑務所が崩壊し、街には囚人が溢れかえり、暴動が起こる

6人は共に行動するのだが、1人また1人と事件・事故に遭い、命を落としてしまう

(途中から行動を共にすることとなった優しい消防士のおっちゃんも脱獄囚ということが判明
↓)
命からがら逃げきり、美しい海岸に最後に残った1人。生き延びられた喜びと、姉妹、友人を目の前で亡くしてしまった悲しみで、感情をむきだしに泣き笑いしていると、眼前の海から大津波が襲ってくる・・・
——
といった感じです。
アフターショック(余震)というタイトル、雑なストーリーラインを一読して分かってもらえるとおり、地震の描写盛りだくさん、ラストシーンは大津波の絵ということで、人によっては結構キツいかもしれません。
こういった映画が、日本に次ぐほどの地震大国チリで撮影されたというのは不思議な感じですよね。南米の倫理観の軽さがイイ具合!日本で制作するとなると・・・うん。

よかったところ
◯殺し方、人の死んで行く順番がフレッシュ!
こいつは死んでほしくないな・・・と思ってた奴が、驚くほどあっさりと死んでいく。もう、こりゃ、ストーリーに夢中にならざるをえないですよ!
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助けてくれた掃除婦のおばさん、地下道から脱出を図るも、地上に出た瞬間トラックに轢き殺されてしまう。フレッシュ!

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女の子にいいところを見せようとしたら手がもげちゃったーの図

◯構成の妙
観光パート+人が死にまくるジャンル映画パートという2部構成なんですが、このバランスが絶妙!(地元の消防士に化けていた奴の正体が判明するところで、3部構成といえないこともないか)
前半のパートで、殺される人間をしっかりと描くことで、誰が死ぬにしても、インスタントな死ではなく、何かしらの感情が動かされる死となっている。ダイナソープロジェクト!見習え!
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中でも、常にふざけたゲームTシャツを着てるボンボンボンクラ(ボンボンかつボンクラ)の陽気な男ポヨは、誰もが大好きになるキャラクター。こいつの死に様があっけなさすぎて・・・

よくなかったところ
×血にリアリティが無い。
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このシーンも含めて一切CGは使ってないとのこと、特殊メイクを初めてやったスタッフというのには驚きましたが、いくらなんでも水っぽすぎる。

レイティングはR-18+、製作にはイーライロスが関わってるということで、ゴア描写に大きな期待を抱いていたものの、ゴア描写は薄めです。上に貼ってる腕もげが問題ない人だったら、全く問題ないですよ。エロシーンもほとんど無いし、なんでR-18+なのか謎。
ただし、フレッシュな殺され方もそこそこ見れたということで(ある一定の人以外からすると考えられない評価基準なんでしょうな・・・)満足満足。
上映後には、多田遠志さん高橋ヨシキさんによるトークショーも。
トークショーで触れていた内容でビビッドだったものを整理しておくと
・イーライロスの次回作『グリーンインフェルノ』の話
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タイトルからおわかりになるように、現代版食人族映画ということで期待大!
これならゴアゴアでしょうと盛り上がってました!グッド!
『グリーンインフェルノ』次回作の監督は、『アフターショック』の監督ニコラスロペスが担当するとのこと。

・イーライロスのプロデュースしているお化け屋敷の話
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中はこんな感じだったそうです。良さそうですね!アガりますね!“こんな感じだった”と書いたのは、オープンから1年足らずで潰れてしまったそうなので・・・
ちなみに、ロブゾンビもお化け屋敷をプロデュースしているとのことで、ロブゾンビお化け屋敷のPV貼っておきますね。しっかし、アメリカは本当にハロウィンが一大イベントとなって、こんな楽しそうなアトラクションもできてて、羨ましいですなあ。

・この空撮は5Dをリラジコンヘリをにくくりつけて撮影とのこと!アイデア勝ちといったところでしょうか。
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ニコラスロペスは、ほぼ無名の監督だったにも関わらず、映画祭への出品が決まった際にTwitterからイーライロスに連絡を入れ、作品を見てもらったことで、今回フックアップされたという夢のある話。
トークショーがあると、満足感は増しますし、得した気分になれていいですよねー。<貧乏根性

いやはや、なかなか良くできたディザスタームービーでした!おすすめ!
こういう映画がもっとシネコンでかかるようになったらいいなああああああああ。

2012年 アメリカ 84分 R-18+
監督:ニコラス・ロペス
製作:イーライ・ロス

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